理想と期待

現在、良縁のチャンスを求める人が選ぶ出会いの場は、合コンなどのイベントからスマートフォンの出会いアプリへと移行しています。しかし、出会いの場がどこであろうと、「恋人がほしい、良い人と出会いたい」と考えた時点で、人はまだ見ぬ交際相手にある程度の期待を抱いているものではないでしょうか。「自分の恋人は優しい人であってほしい」「甘えさせてくれる人、傍で支えてくれる人であってほしい」など、人によって期待するものは違いますが、少なからず誰でも自分の交際相手はこうあってほしいと思っているはずです。

しかし、そこで本当に考えるべきポイントは、こちらが相手に期待するものが多ければ多いほど、自分もまた相手から同じ数だけ期待をかけられるかもしれないということです。これは実際それだけの期待をかけられるかどうかという話ではなく、相手に期待をかけすぎることへの「戒め」として心にとめておくべきことなのです。恋をする前には、「こんな人と交際したい、こんなデートがしたい」という夢や期待がどうしても膨らんでしまいがちです。しかし、自分の理想通りの完璧な人が存在する確率はほぼありません。自分が相手の立場になって考えれば、身の丈以上の期待をかけられると「重い」と感じるでしょう。

今人気のアプリなどで恋人を探す際でも、この点を忘れてはいけません。目の前の相手と交流を深め、人となりについて理解し、実際に交際するかどうかをきちんと見極めましょう。また、相手に過剰な期待を押し付けるのも厳禁です。これは「期待などするな」ということではなく、あまりに現実的でない、大きすぎる期待はしない方がいいという話です。そこを理解してさえいれば、相手にある程度の期待をすることは間違いではありません。もちろん、自分も相手からそのような期待をされているだろうということを忘れず、自分が相手に期待する分、相手の期待に応える覚悟と余裕を持つべきでしょう。恋人が抱く理想や期待に応える努力をするのも、恋の醍醐味と言えるのかもしれません。